完成住宅は図面と照らし合わせながら見る
ここでは、完成している場合を例にとってチェック項目をあげてみます。図面と照らし合わせながらチェックしてみましょう。
- 質実剛健が第一
外観や室内の仕上げ、装飾などに気をとられて、肝心なポイントを見失わないようにしましょう。普通、家の形が正方形に近く、屋根の形もシンプルなほど住んでからの維持もしやすいといわれます。あくまで居住性と耐久性を第一に。 - 太陽の動きをつかむ
太陽の動きは、住み心地を判断する大きな手がかりです。夏は、家のどの方向から太陽が出て、どの部屋に陽が差し込むか、また冬はどうかを調べましょう。
●家の外まわり
項目 | チェック内容 |
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隣家との関係 | 隣家との間隔は最低1m以上。窓の位置など双方の日照やプライバシーに配慮しているか |
外まわり工事 | 門や塀など、外回りの工事がしてあるか |
駐車スペース | ガレージ付きか、なければそのスペースはあるか。スペースがあっても、道路幅・角地等により、車が入らない場合があるので注意。 |
基礎コンクリート | 地面からの高さは十分か。ヒビはないか |
床下換気口 | 基礎コンクリート部分にあけてある換気口の数は、最低でも南北2箇所、東西1箇所は必要。金属性のフタがしっかりついているか |
屋根裏換気口 | 屋根裏の湿気を防ぐための換気口が必要。 |
土台 | 土台の木材に防腐剤が塗ってあるかどうか |
外壁のモルタル | モルタルはセメントを使っているためひび割れは避けられないが、新築でこれが多すぎるときは要注意。 |
<造成工事の見方>
造成地の地盤の強さや工事の良し悪しは、素人目にはわからないものです。信頼できる業者さえ選んでおけば、これらの心配はまずないといえますが、自分の眼で確かめたいという方のために、一応の目安をご紹介しますと――
- 地盤
埋め立て地の場合、もとはどんな土地かを知ることでおよその見当がつきます。 - 切り土・盛り土
傾斜地を切り崩して宅地にする場合、切り取った部分と盛り土した部分ができます。地盤は切り土の方が固いといえますが、工事がしっかりしていれば問題はありません。 - よう壁、水抜き穴
石積みやコンクリートブロックががっちり組まれ、水抜き穴、排水溝が適切に設けられていなければなりません。 - 排水溝
道路側のL字溝やU字溝を見て目地が整然と列び、凹凸がなければ、その造成地はしっかりした工事が行われていると考えていいでしょう。